買い物
物があふれているこの状況から、何を基準に選んで買うのか?
自分には、コダワリというか、ルールがあります。それは職業柄、物を作る側に近いルールです。
全ての物にはそれを作った人(企画、設計、育てる等)が必ずいます。その人達はコダワリを持って良い物を作る人と、いい加減でも売れるものを作る人がいると思います。他にも作りたかったから作った人もいれば、暇つぶしに近い人もいるでしょう。
自分も物を作る側なので、良い物が適正な価格で相応しい人の手に届くのが理想だと思います。ところが実際は本質ではないところで価格が決まり、相応しくない人が手に入れ、結局捨てられるか転売される。そんな悲惨な物が氾濫している。
ブランドやファッションアイテムがその最たる物で、家電から食品に至るまで当てはまります。
価格は需要と供給のバランスで決まるものだが、物の品質と価格が正比例するなら問題はないが、ほとんどはそうではない上に人気が出ると明らかに崩れてくる。そうなってしまう根本原因は、それを求める人の無知や勉強不足だろう。ファッションがその意味で一番ヒドい。生地はほとんど数10円程度。大した技術も必要でない物が、流行るだけで数万円で売られる。技術屋としては信じられない世界。しかもそれが数年も持たない
人気のブランドや流行のファッションなど、高い価格で購入したのにブームが過ぎれば身につけることも恥ずかしくなる。そうと判ってもまた流行物を買ってしまう。
その裏で、本当に良い物を作っている人達が正当な評価を受けずに苦しんでいる。それを繰り返すことで、良い物が減っていく。そのことが一番悔しい!
他の物でもこんな事はザラにある。買う方が賢くならないと、こんなバカな状態を延々繰り返し、その果てに本物が消えてゆく。
だから、自分は流行物は極力買わない。全て10年後に使えるかが基準。普段着には金を掛けない習性が染みついてしまった。普段着はチープです。(笑)だけど、スーツやフォーマルは全てオーダーです。小物類から自分で厳選します。納得いくものだけに金を掛ける。それは、それを作ってくれた人への応援です。千円、二千円でも、来年着るのもためらう可能性のある物は買わないで、そんな服を10着買わずに老舗ブランドのスタンダードを買う。
技術革新の影響が大きい物は、ある程度寿命が短いことも仕方がないが、服飾類はどうもおかしい。
自分が自信を持って選ぶ。選んだ物は永く使う。簡単に手放すのはそれを選んだ自分を否定することだから、自分のセンスのなさを恥じる。迷ったら買わない。それが本当に良い物を残すことになると信じてます。
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