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2008年1月19日 (土)

エレピ修理

実家にあったエレピを自宅に移設して半年が経とうとしています。

このエレピは、父がコーラスの指導のために10年ほど前に購入したもので、当時様々な有名ミュージシャンがステージで頻繁に使用していた機種です。現在は数世代進んでおり、音色やタッチが更にグランドピアノに近づいていますが、この機種でも普通に使用する分にはなんの問題もありません。当時の価格で20万程度の製品ですので造りもしっかりしており充分ライブなどの実用に耐えます。

自宅録音をするのに、ピアニストを呼ぶときオモチャのようなキーボードでは失礼だし、良いプレイも期待出来ないので、せめてピアノタッチに拘ったキーボードを常備したかった。

実家に置いていたこのエレピを自分のライブなどに借り出していたのだが、代わりになるキーボードがあれば、このエレピを無期限貸し出しして良いとの有り難い申し出を頂いたので、自宅にあったシンセと交換したのでした。定価では3倍、実勢価値では10倍?ほども違うので、実家に足を向けて寝られません(笑)

幸い、いろんな音を出すシンセを気に入ってくれているようです。

ところが!このピアノの実力と録音セッティングを試すべく、力を入れて最低音のキーを連打したところ、このキーの調子が悪くなってしまった。(泣)

既に10年前の機種なので修理も期待出来ないし、修理代を考えれば中古を探す手段もある。しかし、それではエンジニアの名が廃る!(爆)

と言う訳で、自分で修理しました。

Dscn0377_640 修理前はこんな感じ。最初はキーの感覚が変なだけだったのが、ライブに数回持ち出したところついに戻らないキーになってしまいました。

Dscn0375_640 先ずは筐体バラし。

中の構造が分からないので、構造を想像しつつ底面のビスを外していくと、15本ぐらい外したところでようやく上パネルが開きました。

Dscn0372_640 キーボードを分離して横から見てみました。このとき、問題のキーはバランスウェイトのおもりが脱落していることが判明。

この画像は左側が奥右側が手前です。キーの下にあるL字形をした部分がバランスウェイトで、その先端におもりがついています。

Dscn0370_640 これがバランスウェイトを取り出したもの。問題のキーは、この先端のおもりが脱落していました。

樹脂の成形パーツに金属のおもりが一体成形してありましたが、樹脂の薄い部分にヒビが入り脱落していたのを元の位置にはめ込み、ギターの弦で縛って固定(笑)

この樹脂は接着剤が付きにくいタイプだったので、長期信頼性を考えると接着剤は使いたくない。そうすると熱変形による固定か、何かで縛り付けるぐらいしかない。

熱変形にしても、このパーツの取り付けスペースは充分な余裕がないため、有効な補強はできない。ならば、細い金属ワイヤーで縛り付けるのがベターな選択だろう。

で目に付いたのがギターの弦。太さが選べるしニッケル製なので錆びにくい。錆びても比較的長期間張力を維持出来る。

おもりの穴に弦を通しアーム部分に縛り付けました。プライヤーで捻って締め付けて、ゆるみがないことを確認して組み立て。

Dscn0371_640 これはバラされた鍵盤。

Dscn0378_640 Dscn0382_640 完成!

見事に復活!修理完了。

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