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2008年3月 8日 (土)

ギター

只今バンドで新曲の録音進行中です。ところがリードギターの録音が進まない。

原因は言うまでもなく人材不足。1年半ほど前にギタリストが他界してしまった。その穴を埋めることが出来ずに今に至っています。

当時セカンドギターだったギタリストに頑張ってもらっていますが、ハッキリ言えば力量不足。腕前ではなくセンスの問題。

全ての楽器に対して云えるが、プレイヤーは二種類に大別できます。
歌える人と歌えない人です。それに腕前のレベルが加わって総合的な評価になると思います。

クラシックなど、楽譜に沿って演奏するものは歌えなくても腕前さえあればなんとかなるものです。ところがロックやフォークになるとこの対極になり、下手でも歌えればよいのです。

歌えるか歌えないかはほぼ素質に左右され、出来ない人は一生できないと思います。それを補うために論理武装する手はありますが、方法論であり、演奏者本人の感情や心の衝動を音で表すことが出来ないと思います。クラシックなどでキチンとした音楽教育を受けた人に多いのですが、あまり強固な論理武装を覚えてしまうとそこから外れる怖さもあって、真に感情のまま演奏することが出来なくなってしまう。

感情のない人はほとんど居ないでしょう。しかし演奏に関して言えば歌えない人の方が多い。歌えない人は感情とテクニックが結びつけられていないだけなので、そこに気付き、開花して歌えるようになる人もいます。それも含めて素質だろうと思います。

他界されたギタリストは腕前があって歌える人だったので、その穴は大きい。今のギタリストは腕前はあるが歌うことが出来ていない。ロックにおいてこれは最大の欠点です。少なくともリードギタリストには必要な条件。

ギターは感情を乗せやすい楽器だと思います。管楽器と違って高い音から低い音まで同じアクションで発音することが出来、且つ鍵盤楽器と違って音程を自由に操れる。小さい音も大きな音も僅かな指先のアクションで使い分けることが出来、ブレスを気にせず延々と長いフレーズもこなせる。ポジションを変えずに2オクターブの音域が操れ、和音も出せる。

ギターの欠点は2オクターブを越える音の跳躍が難しいのと、弦の数以上または2オクターブを超える幅の和音が自由に出せないこと。そして重大なのは、決められたフレーズを演奏する場合どのフレット、弦を使って、また移動して演奏するのかを演奏前に設計する必要があること。しかし、これらの欠点は感情のままに演奏する妨げになるものではない。

そんな楽器でも感情表現が出来ないのは、本人の問題が一番大きいと思います。

作業が進まないことにシビレを切らして自分でギターを弾いて仮レコーディングしてみました。20年前はギタリストだったので多少の自信はあるが今の腕前がイマイチなのは承知の上。ここ10年は本気でギターを弾いていない。それでもバンドリーダーの評価によれば感情の赴くままに弾いた音の方が勢いがある。

本気でギターに返り咲こうか・・・。

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