燃費向上グッズ
少し前の話になりますが、燃費向上グッズの数々が公に否定されました。
この手のグッズは信用していないので、ようやく詐欺行為として取り締まりの対象になったこと自体は歓迎ですが、遅かったなと思います。
商品説明によればそれらしいことは書いていますが、自分が知っている化学、物理の理論では納得出来ないので購入したことはないです。購入した人からも明らかに効果があった話も聞かないので、気分の問題と思います。
但し、アーシングに対してはどちらかと言えば肯定的に感じています。それは、自分が電子回路設計を本職とする電気の専門家であり、電子工学を勉強した知識から、クルマの配線については理想とかけ離れていることを感じているからです。
基本的にクルマの配線はホット(+)側のみで、リターンとなるコールド(-)側はボディ、フレームの金属部分を使用しています。これは直流的には問題ないように見えますが、実際の電流、特にスパークプラグに掛かる電流は急激且つ大電流です。急激な変化を伴う電流は導電体の表面に集中する表皮効果があって、表面積で電流の通りやすさが決まります。
恐らくエンジンとフレームは数カ所でボルト止めされていると思いますが、ボルトは急激且つ大電流が通る道としては理想的ではない。専用のアース線を設置した方が理想的な電流経路となるのは理に叶っている。
つまりアーシングの効果が期待出来るとする根拠は、スパークのパワーを充分に引き出すための電流経路を理想に近づけることが出来るからです。
古いクルマの方が効果的なのは、金属表面の酸化が進行しているため表皮効果による電気抵抗が大きくなっていることも考えられますが、スパークを発生させるための高電圧発生部分(イグニッションコイル)の設置場所がエンジンブロックから電気的に遠いのではないかと思われます。
最近のエンジンではどのようになっているか知りませんが、電気的にスパークプラグに近い場所に高電圧発生回路があるものは、アーシングの効果が低いと思います。つまりアーシングは不要といえます。
高性能なエンジンほどコンパクトに集約されるため、電気的な距離も近いと推察します。
お守りのような省燃費グッズは信用できないが、アーシングはそれなりの効果が期待できると思います。但し、クルマの構造をよく知り、的確なアース線の設置が出来ることが条件になります。
アーシングの効果はスパークのパワーが安定確保できることによる燃焼改善なので、それ以上の効果は元々期待できません。燃焼がよくなったことを加速力で感じていては燃費改善になりませんので、アーシングが燃費に効果的かは、使い方次第。
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