« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »

2011年8月28日 (日)

おっさんフルートカルテット

先週フルートフェスタ2011への出演が終わりました。
このカルテットの出演は、前回もフルートフェスタ。
このイベント用のアンサンブルと限定しているわけではないが、メンバーの都合が合いにくいので、他の活動へ広げにくいも悩みの種。

普段から定期的に集まって練習することは、今のところ考えていない。
イベントを決めて、選曲をして、それからスケジュールを立てて合わせていくのが、モチベーション的にも良さそう。

演奏のほうは特に事故もなく、無事に済みました。
昨年このイベントの出演要請があってから組んだようなカルテットなので、あまり気張らず、自然体で取り組むのがコンセプト。
但し、演奏への取り組みは真剣に。

楽しむということは本気で取り組むことだと思うので、出来る限りの準備をして、現実問題はそれなりに対処する。

昨年の演奏では、「おっさん」の存在感をアピールするのが狙い。
フルート吹きのためのイベントなので、集まっている方のほとんどは女性。
それも、音大やらフルート教室やらで腕を磨いている方が多く、それに比べて、講師クラスを除いた男性は、腕前では初心者に近い方が多い。
このため、一般の男性の存在感は非常に薄いので、それを打破すべく、少し難しい曲にチャレンジしました。

でも今年は、昨年の演奏を評価して頂いた上での出演要請なので、無理をせず自然体でいこうと考え、比較的早く仕上がる選曲。
同時に、オリジナリティを出したい。

フルートアンサンブル曲の定番は、メロディーとハーモニーを重視したきれいな曲か、テクニックを重視した複雑なアンサンブルの曲がほとんど。
そんな曲は合奏時間が多く取れないと仕上がらない。
コンクールならそれで良いのだろうけど、そんな曲ばかりでは聴く人も飽きてしまう。
フルートを楽しむのであれば、違う雰囲気の曲も欲しい。

だから、おっさんの狙いは手拍子をしたくなる曲、ハナウタしてしまいそうな曲を演奏したい。
それを自分達の腕前で演奏するには、市販の楽譜では合うものがなかなか見つからない。
そんな需要がほとんどないのだろう。

フルートアンサンブルだけのコンサートは極めて少ない。
フルートは、管楽器の中では経験者数や認知度は抜群な楽器。
ソロでも、アンサンブルでも構成できるのに、コンサートとなると少ない。
あっても専門家向けな雰囲気が漂う。

フルートアンサンブルを楽しもうと思っても、最も多い機会はコンクールなのではないだろうか?
だから購入できる譜面は、そんな曲ばかりが目に付く。

欲しいのは、フルート好きが集まって、それぞれの腕前で楽しめるアンサンブルの譜面。
それなりの腕前でもそれなりに楽しめる、ポピュラーな楽曲。
腕に覚えのある人なら初見でも通る難度で、一般にも広く親しまれている曲。
無いなら作ってしまえ!ということで、今回は1曲、オリジナルアレンジで演奏しました。

本番から遡ること3ヶ月前、オリジナルアレンジに踏み切り、コンセプトデモ音源を作ってメンバーに聴いてもらいました。
メンバーの反応は様々でしたが、概ね了承してもらったので、アレンジを詰めてパート譜を渡したのが一月前。

その間にもいろいろ試行錯誤し、他の曲や楽譜も考えていましたが、良案なくこの方針で行くことにしました。
アレンジはもっと凝る筈だったけど、合わせる時間を考えるとあまり複雑なアレンジは控えたい。
妥協の産物ではあるが、オリジナリティは満足できるだろう。

アンサンブルを楽しくするには、手応えのある難しさも必要。
耳馴染みのある曲、知らなくても心地よいテンポ感のあるメロディー。
そんなコンセプトでおっさんの選曲を楽しみたい。

フルートの世界はとかくクラシックが優勢。
だからテクニック主体の曲が多く、演奏会でも曲を楽しむより腕前を披露する感じになりがち。
フルートの上達を目指している人にはそれで良いかもしれないけれど、音楽を楽しみたい人が気楽にフルートアンサンブルを聴いてもらえるには、どんな曲が理想なのか?

聴いて頂いた人の心に印象深く残るのは、どんな演奏だろう。
音質的にはフルートだけでは迫力には欠ける。だけど、インパクトは残せる。
例えば栗コーダカルテット。
選曲とアレンジの妙で、聴いた人の心に深く染み込む。
単純に楽しい。

ウケ狙いで選曲するのも良し、演奏したい曲を選んでも良し。
吹いて楽しい、聴いて楽しい、それがコンセプト。

どんなに上手くても、それだけでは選ばれない。
一番上手くなくても、また聴きたくなる演奏が印象に残る。

一番上手い演奏は出来ないけど、一番楽しい演奏は出来そうだ。
このメンバーは、超絶技巧な曲でない限り、数回合わせれば形になる。
それなりに腕の立つメンバーなので、信頼して楽しめますsun

今後どう発展するのがよいのだろう?
贅沢な悩みだcoldsweats01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月15日 (月)

デジモノ考察

Androidタブレットを使うと、感慨深いモノを感じます。

電子系エンジニアとして、恐らく後世に残るであろう発展期に、この世界に携われた事を幸せに思う。

幼少期は完全アナログ。ラジオ少年でした。電子ブロックで電子回路の世界に目覚め、部品を組み合わせることで所望の機能を実現する醍醐味に心躍るのでした。

独学で回路の勉強を始めたのが中学生の頃。
簡単なアナログ回路を覚えて、すぐにロジック回路にも興味が湧き、TTL、CMOSを経てマイクロコンピューターへ。

その頃、製品として各社からパソコンが販売されていて、ハードウェアの勉強、興味、製品、市場動向が全てリンクしていた。
新製品情報はそのままハードウェアの勉強そのもの。

パソコンに限らず、オーディオや家電製品全てが、アナログからデジタルへ移行していく過程を実体験してきた。

その中身も、アナログ制御からロジック制御、フルロジック制御、そしてプロセッサへ。

アナログでは不可能だった、きめ細やかな機能が実現されていく。
エンジニア(志望)にとっては貴重な体験。
製品の機能や形状から内部構造、作動原理、構成、シーケンス等々を想像したり確認したり、その経験が仕事をするためのスキルとして蓄積される。

なんでもできるようになった。
そしてそれは、本来の機能を考えたときに要らない機能まで実現可能になったため、多くの機能を詰め込み、付加価値として製品アピールするようになった。

その付加価値を争って複雑怪奇な製品が氾濫していく。
中には、付加価値を重視するあまり、本来の機能がおろそかになる製品も多々ある。

身近な良い例ではケータイだろう。

一つの機能を実現するのに、何人のエンジニアが苦労しているのか。
そしてそれは本当に役に立つ機能なのか。
ムダな努力になっていないか。
その苦労をもっと役に立つ方向へ向ける方が、製品としてより良いモノにならないか。

デジモノの大きな課題だと思う。
それは結局、購入する人が何を重視するかと言うことになる。

そして今、一大転機が来たと実感する。
機能の数を誇る時代は過ぎて、本来の使いやすさを求める時代に入ったと思う。

シンプルで高性能なのが今の家電製品。
それはついにパソコンにも到来した。

なんでもできるはずのパソコン。
実際パソコンでなんでもすることは希で、ほとんどはインターネットとメディアプレーヤ。
パソコンに期待するのも、その機能に絞っている人が大多数。

Windowsは時代を築いたOSであることには間違いないが、その発想は既に時代遅れ。
もちろん、継承することを重視しているからであって、製品の欠陥ではない。

但し、パソコンのハードウェアは、そんなOSを置き去りにするほど進化した。

重厚長大なOSを力ずくで駆動する構成は時代遅れだ。

30年も前のプロセッサで処理する手順を引き継いでいるのだから、最新のプロセッサを最適化すれば、もっとシンプルで速いマシンになるに違いない。

今までは、パソコンのOSが変わればアプリケーションソフトも買い換えなければならない。それは大きな出費にもなり簡単ではない。

ところが今はプロセッサの進化のお陰で、高度に進化したプログラム言語により、OSに依存せず、シンプルなプログラムで機能が実現できる時代になっている。

これらを最適化し、実用的な軽いマシンに集約したのがAndroidPCだと感じる。

これからもデジモノは進化を続けるだろうが、冷蔵庫と洗濯機が一体になるとは思わない。テレビもそう。
集約出来るモノは集約されるが、使い勝手が悪くなるモノは集約されない。

モバイルと据置での分離が進むだろう。
ケータイ登場以前、モバイル機器と言えばほとんどが腕時計、ポケットラジオまで。たまにカメラ、電子手帳が精一杯。それがケータイに集約された。恐らく手に持てる機器でケータイに集約されないモノはない。

だからといって、家の中でケータイだけではエンターテイメントとしては不足だろう。

デジタルな小物は全てケータイへ集約し、大きい方が良い物は据置が進化する。

しかし、一番大事なのはコンテンツ。
画質も音質も臨場感も進化したが、肝心な作品の中身はお粗末なものが多い。

進化した機器に見合った、進化した作品は出てくるのだろうか?
今の作品は、紙に印刷した文字の作品に劣るものが多いと感じる。
もしかすると究極の作品とは文学作品であって、ブックリーダーが最高の機器になるのだろうか?

進化するほど欠点が際だつのも事実。
欠点のない機器を目指すのがデジモノの進むべき道か?

Androidを眺めながら、そんなことを思う今日この頃・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »